

ミッション
世界中で起きる災害や紛争、多くの人が「解決は無理」と思っている社会課題に対して、私たちはけっして解決をあきらめません。 行政の立場からは解決が困難でも、私たちのような「非政府」で「非営利」の民間組織ならできることがあります。 どんなに綺麗事だと言われても、この世界には「あきらめない集団」が必要であると考えます。 ピースウィンズは、真摯に、イノベーティブな姿勢で、多様な社会課題に立ち向かう「不可能を可能にする団体」でありたいと思います。
何をやっているのか
ピースウィンズは国内外を問わず、あらゆる社会問題に取り組んでいます。
中核となる活動は「海外事業」「災害支援事業」「保護犬事業」の3つ。
また、佐賀伝統工芸振興事業や過疎地での診療事業など地域創生事業にも取り組んでいます。
■国際人道支援
海外での人道支援は、ピースウィンズの原点です。1996年、イラク北部・クルド人自治区の難民支援から始まり、これまでに世界各地で、災害や紛争、貧困などによる人道危機や生活の危機にさらされた人々の支援を続けてきました。私たちの活動の特徴は「現地主義」。いち早く最前線へ飛び、その土地の人々の声を聴き、必要な支援を届け、人々が自立した生活を取り戻すまで寄り添います。
■空飛ぶ捜索医療団
「一秒でも早く、一人でも多く」被災者を助けたい。その想いを胸に、被災地にいち早く駆けつける災害緊急支援プロジェクトです。航空機やヘリコプター、医療船などを駆使して、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬などの救助チームが現地へ。捜索から野外病院運営まで、医療を軸とした救助・救命活動を行います。自治体・自衛隊・消防などと連携し、物資配布や避難所運営も実施。機動力・専門性・ロジスティクス能力を活かし、被災者に寄り添った活動を行っています。
■ピースワンコ
人間の身勝手により行われてきた犬の殺処分。機械に詰め込まれ、二酸化炭素によって窒息死させられる光景は、もう絶対に見たくありません。私たちは広島県で犬の殺処分ゼロを目指す保護・譲渡活動を始め、2016年4月から広島県内での犬の殺処分はゼロを維持しています。広島・神石高原シェルターで保護した犬は、健康状態の改善と人馴れ訓練をしてから全国8か所の譲渡センターへ行き、里親さんと出会って温かく迎えられています。
■ピースニャンコ
私たちは、猫の殺処分を減らすため、不幸な猫たちが新しい家族と出会えるよう、保護猫ボランティアの皆さんと協力、連携していきます。ピースニャンコでは、ピースワンコの既存施設も活かしながら、医療支援を軸に保護猫ボランティアの皆さんの負担軽減を図ります。1匹でも多くの保護猫が新しい飼い主さんと幸せに暮らせるよう、譲渡促進にも取り組みます。その根底には、猫を大切に思い、行動する確かな気持ちがあります。
■ピースワラベ
日本で高校を卒業して大学や専門学校へ進む割合は、8割超。しかし、児童養護施設出身者に限ると、約3割という現状があります。大学進学へのハードルが高い中、海外留学については挑戦する前に諦めてしまう子どもも多くいます。そんな彼らが留学やその先の夢を諦めることなく挑戦できるよう、ピースウィンズでは短期〜長期でのアメリカ留学をサポート。やさしくたくましいグローバルリーダーや社会のチェンジメーカーが生まれることを期待しています。
■ピースクラフツ
九州における災害支援の拠点があり、ピースウィンズと縁の深い佐賀県。「有田焼」「伊万里焼」「唐津焼」といった全国的に名高い伝統工芸品を有していますが、近年は生活様式の変化に伴って売上が落ち込み、担い手が不足しています。そんな佐賀の伝統工芸を守るため、オンラインショップの運営、ふるさと納税の活用、展示会への出店、国内外のデザイナーとの新商品開発など、「つくり手とつかい手をつなぐ」プロジェクトを行っています。
■ピースウィンズ・ショップ
日本のほぼ真南に位置し、時差のないインドネシアの東側に位置する小さな国・東ティモール。1999年には多国籍軍が介入するほどの紛争があり、ピースウィンズは国内避難民への緊急支援を行いました。2002年には支援が完了となる運びでしたが、首都から離れた地域にはまだ支援が必要で、その方法としてコーヒー生産者の自立支援ができそうだと分かりました。そこでピースウィンズは、中間業者を介さない新しいフェアトレードの形をつくり、高品質で美味しい有機コーヒーを販売しています。
■馬の保護(福島県南相馬市)
福島県南相馬市を拠点に活動するNPO法人相馬救援隊などと連携し、引退した競走馬を保護・飼育しています。保護された馬たちは、乗馬や引き馬体験などができるように再トレーニングされ、住民の交流にも役立っています。地域の伝統行事である相馬野馬追にも参加しました。
■地域創生(島根県海士町)
日本海に浮かぶ隠岐諸島の島根県海士町と包括連携協定を結び、災害時の支援拠点づくりに向けた準備を進めました。2024年1月の能登半島地震の際は、被災地へ向かう船が寄港し、海士町で調達した支援物資を石川県珠洲市に届けました。離島の地域づくりのための活動も進めています。
■地域創生(神石高原町)
広島県神石高原町の町立病院、へき地診療所で、医師・看護師・調整員による診療支援を続けるとともに、今後の地域医療を支える仕組みづくりに向けて町や関係者との協議を進めました。神石高原ティアガルテンの運営協力や、神石高原地域創造チャレンジ基金のサポートも続けました。
■地域創生(瀬戸内・豊島)
瀬戸内海の豊島では、現代アート事業のオフィスを整備し、ライブラリーに収蔵する書籍やカタログなどのアーカイブ化に向けた作業を進めました。海外の著名なアーティストらを招いて制作のためのリサーチと交流の場を提供。例年通り、ゲルハルト・リヒター作品の一般公開も期間を限定して行いました。
■海外農業研修生受け入れ
ネパールから農業研修生を招き、ピースウィンズの本部がある広島県神石高原町で野菜づくりや加工・販売などを学ぶ機会を提供しました。ネパールの農村にも現地提携団体の専門家を派遣し、先進的な農業技術を普及させる取り組みに力を入れました。
写真ギャラリー
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年次報告書のYoutube動画制作現場 -
能登地震の現場を伝えるカメラマン -
避難所に指定された小学校で診察するPWJ医師 -
保護犬と一緒に
IN HOUSE
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
Specialty
- ウェブ関連事業
- グラフィック
- アプリ開発
- ブランディング事業
- プロモーション事業
- システム開発
- 映像事業
- サービスデザイン
- ゲーム
- 設立年
- 1996年
- 従業員数
- 411人
- 平均年齢
- 37.7歳
- 本社
- 広島県神石郡神石高原町近田1161-2 2F